アラフォーがものを愛でる記録。

何事も愛が行き届く個数に絞りながら生きたいです。

妊娠性掻痒(そうよう)の体験談。

妊娠中、全身が痒くてかゆくて夜も何度も起きるほどでした。湿疹など皮膚の症状は無く、内側から痒い不思議で不愉快な症状。

産院や総合病院で相談しても、保湿剤が出るのみで解決にならず。ネットで調べると、どうやら「妊娠性掻痒(そうよう)」だと言う事が分かりました。

・妊婦の3〜5%が発症する湿疹を伴わない痒み、特に腹や手足など

・原因不明だが、妊娠中に胆汁の流れが悪くなり肝機能が低下することやビタミンB不足、ホルモンバランス変化による事も。

・出産後、自然に治まる

他にも、経産婦で男の赤ちゃん妊娠中に多い、なども出てきました。

本当に辛かったので、ネットで複数の医師が発信していた「妊娠中でもクラリチンは服用できる」という言葉に縋って(薬局の薬剤師さんには止められましたが)飲んでみましたが、効かず……常に痒いというのはメンタルもやられるのですね、アトピーの皆さんの苦労が少し解りました。。

結論から言うと、私の場合は出産後に皮膚科でステロイド軟膏を処方されたものを1年以上使って、ようやく解放されました。産後2年弱、今だに部分的には残っています。

しかし今になって、「原因は実はこれだったのではないか」という病気を知りました。それは、「妊娠性肝内胆汁うっ滞」。

ジーンライフの遺伝子検査を受けた時に、この病気のリスクがとても高いと結果が出ました。

f:id:u0259:20211105082215j:image

f:id:u0259:20211105082226j:image

出典︰ジーンライフ

この症状の恐ろしいところは、こちらの学芸誌に発表されています。

妊娠性肝内胆汁うっ滞症に重症妊娠高血圧症候群を合併し早産に至った1例:関東連合産科婦人科学会誌オンラインジャーナル

妊娠性肝内胆汁うっ滞症は早産や子宮内胎児死亡などの児の合併症を惹起する重篤な妊娠合併症であるが,本邦では稀であるため疾患として認識されない場合も多いようである.

私もこの記述の通り、予定日1ヶ月前に破水し早産しました。

幸い自分の子には何も問題ありませんでしたが、早産と死産のリスクが高かったという事…今更ですが、ゾッとします。

何より、この疾患をかかりつけの産院でも緊急出産した総合病院でも認識されていなかったのが…もし胎児が死んでしまっても原因不明で片付けられたのだろうなと、田舎の医療レベルの低さをひしひしと感じて恐ろしかったです。

 

ネットには体験者からの発信が見当たらなかったので、同じ症状に悩む妊婦さんの役に立てれば…とこうしてブログに残しておく事にしました。

あなたの原因不明と言われた痒み、原因、あります!!

肝内胆汁うっ滞の治療を受けてください!!

あと、遺伝子検査は何気にすごい。

検査で糖尿病リスクも高いと出ましたが、本当に妊娠糖尿病になりました。これって結構当たるのでは。他にも、将来の死因になりそうなガンが何個も出ていたのですが、今はあまり考えないでおこう。